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からすくんげえみんぐ

ねずみです。
Death's Doorというゲームが面白かったのでレビューを書きました。
(Steamに投稿したものとほぼ同一の文章です)
音楽がマジで良いので皆さんOSTも買ってください。


Death's Doorは非常に丁寧に作られており、どの部分を切って見ても、とても少人数開発とは思えない一貫した質の良さを楽しめるゲームだ。数名のアーティストを除けば、主な開発メンバーはMark Foster氏とDavid Fenn氏の2人だったらしい。少人数に可能な範囲で面白いゲームを丁寧に作りあげるというのがどれだけ大変か想像もつかないが、Acid Nerveはそれを見事に成し遂げた。

抜群に良いサウンドトラック
音楽や効果音といったサウンド面は文句無しに良かった。特に、David Fenn氏によるサウンドトラックの数々が物凄く良い。とても良い。本当に良い。べらぼうに良い。プレイ中に何度も「うわ、BGMめちゃくちゃ良いな…」と感じたゲームは久しぶりだった。内部かまどの音楽に合わせて動くピストンの所は気分が凄く上がって鳥肌が立った。
是非OSTも買って聴いてほしい。

可愛いビジュアル
可愛らしいキャラクターデザインとそれにピッタリ合ったグラフィックは雰囲気がたいへん良い。キャラクター達のアニメーションも生き生きとしていてとても良かった。主人公のカラスくんは一切喋らないが、感情が無いわけではなくやはり鳥っぽく首を傾げたり時々慌てたような動きをするのが可愛い。箸を持ってご飯を食べる時の元気さも見てほしい。小さな森の精たちがとことこ付いてくるのもすごく可愛いので是非立ち止まって見てほしい。
ゲームにとって本当に大事なのは表面上のグラフィックの美麗さやリアルさではなく、アートスタイル・デザインの兼ね合いとそれを表現するグラフィックの塩梅であるという事を思い出させてくれる。

快適なコントロール
操作性などは非常に快適で、ストレスを感じることは無かった。
(ゲームパッドでプレイしたのでキーボード・マウスだとどうかは知らない)

文句無しのパフォーマンス
画質設定最高、1920 x 1080でフレームレートの低下やStutteringなどは一切見受けられなかった。
(i7-4790 / RTX2060 / RAM 16GB)
アクションゲームなのでパフォーマンスは大事だ。

小さな不満
ここまでべた褒めしてきたが、不満が無いわけではない。大したことではないけど一応書いておく。
・ゲームパッド使用時、遠距離攻撃の際に狙っている方向をもう少し分かりやすくするための照準などがあっても良いのになと思った。
・「秘密」などを見つけるために探索しようと思うと何度も行ったり来たりを繰り返すことになるのだが、このゲームにはマップが無い。自分が方向音痴なだけかもしれないが、何度も道に迷った。
・近接武器は5個(1個は実績用なので実質4個)あるが、性能差があまり感じられない。勿論、速度や威力に違いはあるのだがわざわざ使い分けるほどの差が無い。逆に言えば好きな武器で戦えるということでもあるのだけれど、少々物足りなさは感じた。

点数を付けるとしたら 94 / 100点
愛情を持って隅々まで丁寧に作られたゲームという印象を受けて、かなり楽しめた。
何度もプレイして何十時間も使うようなゲームではないかもしれないが、間違いなく「本当に素晴らしいゲーム」として僕の心に強く残った。こういうゲームには中々出会えない。

余談 / ソウルライク?
ストアページのタグに「ソウルライク」と付いているものの、ソウルライクではないと思う。回避時にロールするとか、敵を倒すとソウルが手に入って自分の強化ができるとか、言葉で説明すると多少の類似点はあるかもしれない。が、別にカラスくんは死んでもソウルを落としたりしないし、ゲーム自体の難易度も「所謂ソウルライクのゲーム」に比べるとさほど高くない。初見殺しもしてこないし、雑魚敵も数が多い時はたまにあるが物量で押し潰してくるようなことも無い。能力の入手に伴い進行可能な場所が増え、そこから次の場所へ移り、また新しい能力を得て更に進む…という流れはどちらかと言うとゼルダの伝説やメトロイドなどに近い。


ねずみでした。

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