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ねこちやんげえみんぐ

ねずみです。
Strayというゲームが面白かったのでレビューを書きました。
ゲーム開始から30分間、僕はずっと「ネコチャン…」とニヤニヤしながらプレイしていた。ちょっと経つと流石にねこちゃんの可愛さにも慣れてきてニヤニヤは収まったが、それでも度々「ねこちゃんかわよ…」と、ゲーム中に出会うロボット達と同じ表情でニンマリしながらプレイしていた。アニマルセラピーを受けているような気持ちになって癒された。

2015~2017年頃にSNSなどで「サイバーパンクな街を冒険する猫のゲームを開発中」という趣旨の投稿やプロトタイプの映像が出回り始めた時、ゲーマー達の反応は「ネコチャン…」「これやりたい!」「めちゃくちゃ気になる」とかなり肯定的だった記憶がある。僕も不安混じりではあるもののこのゲームに期待していた。それからしばらく経ち、長い事このゲームの存在は僕の記憶の片隅に追いやられてしまっていたが、「あのゲームとうとう出たのか」となって我慢できずに購入した。実際にプレイした結果、Strayはプロトタイプの映像を初めて見たあの時の印象や期待を全く裏切らないものだった。自然で綺麗な光の表現、開発に大変苦労したであろう猫のしなやかな動き、九龍城砦にインスパイアされたという街並みの雰囲気の良さと、それに合った素敵な音楽もさることながら「理由もなく机に飛び乗って、置いてある瓶やカップを落とす」みたいないかにも猫らしい行動ができるのも魅力だ。

Unreal Engine 4の割に動作は軽快でグラフィック設定を全て高にしてもVRAM使用量がかなり少なく、エリアの読み込み時などを除いてフレームレートの低下やStutteringが起こることもなく、殆どの場所で100~144fpsを維持できていてとても快適だった。ズームして良く見るとテクスチャが少し荒かったりする部分もあるが、普通にプレイするだけなら気にならない/気付かないような作りになっている。ゲームファイルのサイズもおよそ6.5GBほどと非常に小さい。最適化に力を入れたのだろうか。PCスペックが高くなく、ゲーム用SSDに空き容量もあまり無い身としてはありがたい事この上ない。「ゲームのサイズが20GB未満だと小さく感じられる、20~40GBは当たり前、60~80GBも普通、100GB以上でも珍しくない」というこの時代には特に。

この文章を書いている時点ではSteam上でのユーザーレビューが46,397件(97%が好評)で「圧倒的に好評」となっているが、ゲームプレイ自体はそんなに「凄く面白い」というものではないし特に革新的な部分があるわけでもないという点について言及しておきたい。Strayにはアクションやパズル・ステルス要素が若干あるものの、どれも軽いもので難易度も全体的に低めだ。その分だけ敷居も低く、より多くの人達がStrayを楽しめるという良い所でもあるが、好評だからと期待しすぎると肩透かしを食らうかもしれない。僕は「ねこちゃんの可愛さを堪能しながら遊べるウォーキングシミュレーター」くらいの認識しかしていなかったので大満足だった。

やはり猫には抗えない。
ねずみでした。

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